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Tips(2)

雑多な情報や工作の報告、その2です。

Preiserのストラクチャ

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ちょっと珍しい(と思う)小物をeBayで見つけて、Z小物愛好会としては入手しなくては、と買いました。

平屋の家、物置小屋、作業小屋、井戸のセット、そして電柱のセットです。これは組み立てて置いてみた状態。人と豚は付属しません(^^)。電柱はもっとたくさんあるのですが一種類ずつとりあえず作ってみました。

写真左から、全景、物置小屋、平屋の家、井戸と作業小屋(豚小屋に見立ててみました)です。

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これが届いたときの状態。未開封のキットです。Vollmerのプラットホーム(9525)も一緒に付いてきましたが、これは別に珍しくないですね。
珍しいと思ったのは、小屋や電柱はPreiserなんです。Preiserって人形メーカーだと思ってましたが、こんなものも作ってたんですね。どうもかなり古いもののような感じです。(値札がついたままで、DM 350などとなってます。ドイツマルク?ユーロに変わったのっていつからでしたっけ?)今はもう作ってないものでしょうか。

家や物置小屋の屋根は緑色のものも入っていて、お好きな方をどうぞ、となっています。作業小屋も私は手前を柱だけの開口部にしましたが、壁のパーツも付いてます。そうそう、柵も入ってます。これは完成写真に入れ忘れました。

うちのスチール棚レイアウトには牧場が二ヶ所あって、馬や牛や羊がいるので、その動物たちのための小屋が欲しいと以前から思ってます。そういうストラクチャってなかなかありませんね。作るしかないかな。

電柱も今回初めて見ました。ヨーロッパの街では電線は埋設が進んでいて電柱はあまり見かけないのかもしれませんが、田舎の方だとあるんじゃないでしょうか。よくわかりません。買ってみたものの、自分のレイアウトに電柱を立てるかどうかは未定です。

四阿

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スチール棚レイアウトにちょっとした林を作り、その中に四阿を置きたいと思っています。なかなかそれらしいものにお目にかからないので、作ってみました。

作成途中の写真を撮るのを忘れて一枚しかありません。ベースは1mmのバルサ材。座面部分は、2mmのバルサを右手前にあるような台形に切って、八角形(一辺だけ出入り口として空けて)に置きました。背もたれ部分は厚紙です。柱は爪楊枝で、爪楊枝にもともと付けられている形を生かしてみました(変かな)。桁は2mmの角材です。

屋根は写真にありませんが、教会の鐘楼の時と同じで、既存のストラクチャの屋根から型どりして、オーブンクレイで作りました。屋根をもう少し大きくして桁を覆うようにしたほうがよかったかもしれません。

積載物(2)

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今日は3分工作です。題して100円積載物。

どうでしょう、金属スラグに見えるでしょうか。

材料はいずれも100円ショップで買ってきたタワシです。それをはさみで切っただけ。白っぽい方はタワシ自体がアルミ製なので質感もバッチリですね。黒い方はナイロンなのでよく見ると「これは何だ?」という感じですが遠目にはわかりません。アルミの方に色を付けて錆びた感じにするのもいいかも。

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アルミの方をもう一つ作って、アクリル絵の具で赤黒く色を着けてみました。やっぱりこの方がスラグらしい感じがしますね。

草シート

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レイアウトのここに草が欲しい…という場合は、そこに穴を開けて植え込むのが普通だと思いますが、周囲の状況などでその工作がしにくい場所も考えられます。そこで、シートに草が植わったものを作っておいて、それを適当な大きさに切って貼り付ける、ということで、その草シートを作ってみました。

ご覧のように、胸ぐらいの高さまで繁茂した夏草…という感じです。

材料は、100円ショップで購入した、豚毛のペイントブラシと、メッシュの生地が重ねられたふきんです。

アクリル絵の具でブラシに色を着けます。また、ふきんを切って、何枚も重ねられている生地を二枚だけ重ねて(元のままだと厚みがありすぎるので)、これも色を着けました。適当に色むらがあるようにしてみましたが、あまりわかりませんね。

はさみで少しずつ適当な長さに毛をはさみ、その毛先を指でつまんでから切り取ります。指でつまんだままで、切り取った根元に接着剤を塗り、ベースとなるふきんの生地に軽く押しつけて接着します。これを繰り返して、ブラシの毛先を一通り全部使って、写真くらいの面積が植えられます。指でつまんだ時にギュッと密生したようになるので、思ったよりも面積が稼げません。

もうちょっと草の背丈が低いのも欲しいですね。でも指でつまむのではあまり短いのは難しいです。何か方法を考えないと。

電流電圧計と速度計

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秋葉原で通販で買ったDC電流計(1A)電圧計(15V)をケースに入れて、電流電圧計を作りました。それぞれ1000円ほどでした。コントローラーと線路の間に挟んで使います。スイッチが一つ付いてますが、これは走行方向の選択です。これを使うときはコントローラー側からの出力はプラグのセンタープラスに固定して、このスイッチで切り替えます。コントローラー側で切り替えるとメーターが逆に振れてしまうので。
同じ電圧でも機関車の速度は結構違います。また、電流が100mA前後なら快調、300mAを超えるようならブラシが汚れているか、どこかにゴミやほこりを噛み込んでいるかで負荷が高いか、という機関車のコンディションがわかります。

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さらに速度計も作りました。同じ電圧でも違う機関車の速度を見たいのと、実車に換算するとどの程度のスピードなんだろうということで。
秋月電子のPIC Basicモジュールと液晶付きベーシックボードをそのまま使いました。PICマイコンや液晶などのパーツだけを買って組み立てた方が安く付いたと思いますが、Basicであるということも含めてお手軽さを取りました。
センサーも秋月で買った赤外線反射型センサーを二つ使い、一方で検出してもう一方で検出するまでの時間と、センサー間の距離、スケール、から算出して表示します。左の写真で「WAIT 3→ 150 220」とあるのが、モード、何回計測するか(その回数計測して平均)、走行方向、センサー間距離(cm)、スケールです。下の行に表示されてるのが実速度と換算速度です。スイッチでモード、計測回数、方向、距離、スケール、は切り替えられるようにしました。
センサーは中央の写真のようにタミヤのユニバーサルアームに取り付けて、幅や高さが調節できるようにしました。
本体は右の写真のようにプラスチックケースに入れてあります。

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このようにして、電流と電圧と速度を測ってやると、機関車のコンディションがよくわかります。

※もしも自分でも作ってみたいので参考にしたいという方がありましたら、メールいただけば回路図やプログラムソースをお送りします。

リレーラー

車両を確実にレールに乗せるための道具としてリレーラーがあります。メルクリンからも出ていますが、アメリカのマイクロトレインズからも出ています。入手して比較してみました。

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左はマイクロトレインズのリレーラーのパッケージ。次がメルクリンとの比較です。違いは、メルクリンよりもお尻が高くて勾配がきついこと。そしてお尻が広がっていなくて直線的なこと、先端部に内側のガイドがあることです。

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マクロトレインズのは、カーブでもOKとうたっています。実際にマイクロトラック(195R)に乗せてみると、黄色い丸印のところのガイドがうまく納まります。お尻の高さも効いてます。
メルクリンのを乗せようとすると、右の写真のようにお尻を少し持ち上げてやる必要があります。

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「やっぱり後発だけあってよくできてるな…」と思ったのですが、大きな問題がありました。勾配がきついこととあわせて、先端の内側のガイドがカプラの下に出ている解放用のピンと干渉し、2軸や3軸の台車だといったん乗った車輪が外れてしまうことがあるのです。もちろんうまくいくときもありますが、どうも不安定です。

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そこで、メルクリンのリレーラーを改造してみました。改造したのは二点。一つはくまどんさんにならってお尻がレールに乗るように白いプラ板を付けたこと。道床がある場合はこの方が安定します。
もう一点は、折りたたみ式の足を付けて、足を立てるとお尻が適度に持ち上がってカーブでもOKになったことです。
今のところ快調に使えています。

レールクリーニング棒

レールクリーニングには様々な方法がありますが、リグロインやアルコールで汚れを拭き取るというのがまず間違いのない方法でしょう。しかし、レイアウトになると、それも架線があったりすると、うまく指が届かないところがあって、棒の先に拭き取りパッドが付いたような道具が欲しくなります。

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いろいろ考えた末、100円ショップで買ってきた歯ブラシを元にして作ることにしました。ブラシの毛をカッターナイフで切り落とし、首の部分をハンダごてで熱して曲げ、頭に少し角度をつけます。
頭の下側に、ホームセンターで買った家具の足につけるフェルト(固くて厚みのあるヤツ)を適当な大きさに切って取り付けます。カッターナイフで簡単に切れます。
頭の上側には、これもホームセンターで買った鉄製の小さなステーを回転ヤスリで切って、接着剤で取り付けます。これでできあがり。

それに、適当な大きさの磁石を用意します。通販で買ったネオジム磁石を使いました。
そして、これも100円ショップで買った不織布レンズクリーナーを帯状に切って、頭に巻き付け、磁石で留めれば準備完了。

エタノールをつけると、フェルトに染みこんでしばらくもちます(そのために厚みのあるフェルトを使いました)。レールを擦ると見事に真っ黒。汚れたレンズクリーナーは捨てて、新しいものに取り替えて使う、というわけです。(リグロインの方が汚れは良く落ちるようですが、臭いので今はエタノールを使ってます。)

歯ブラシの首の部分が適当にしなるので、なかなか使いやすいです。(自己満足^^)

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その後、トンネルの奥の方まで届くような長いものも欲しくなって、ビンを洗う柄の長いブラシを加工してロングバージョンも作りました。

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上述のレールクリーニング棒、Baden谷九で幾人かの方に使っていただいて結構好評なのですが、磁石が強力なので、思わぬところにくっついたり、時計などに近づけないように気をつける必要があったりするのがちょっと難点。そこで、磁石を使わないバージョンを作ってみました。
1mmのピアノ線を曲げて作った押さえ金具を首に空けた穴に取り付け、先端の突起状の部分にパチンと止めてレンズクリーナーを挟み込んで固定します。
手でピアノ線を曲げて思うような寸法にするのは難しく、精度は良くありませんが、わりときっちり挟んでくれて使えるものになりました。
一つ難点は、金具を止めるときはぐっと押し込んでOKなのですが、レンズクリーナーを取り替えるために金具を外すときに指の力では無理でペンチが必要なこと(^^;;;;)。もう一工夫必要なようです。

※その後、同じピアノ線方式のものを0.9mmのピアノ線で作ってみたところ、手で外せるものができました。0.1mmの太さの差が結構効きます。

モバイル速度計

以前作った速度計は、中味のわりにサイズが大きいのとACアダプタをつながないといけないので測りたい位置に置きにくかったりしました。また、センサ部が分かれていて持ち歩きしにくいという難点も。
そこで、コンパクトで電池駆動のモバイルバージョンを作ってみました。

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130×40×25mmのプラスチックケースを買ってきて、そこへ納めました。上面には電源スイッチ、液晶表示部、三つのボタン、二つのLEDがあります。反射型の赤外線センサは側面上部に出ています。今回は感度を良くしてみようということで、センサにロームのRPR-220を使ってみました。目論み通りに高感度になったのですが、ちょっと良すぎて、1.5cmくらい離れても検出するので、思わぬものに反応したりして、かえって使いにくいかも。もう少し調整が必要かもしれません。
ともかく、これで気軽に持ち歩けるようになりました。

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中味はこうなってます。前回はPIC-BASICを使いましたが、今回はPIC16F690をHI-TECH-Cでプログラミングしました。
電源は、もう少し内部の配置をうまくやれば単5型の電池が入ったかもしれませんが、結局LR44を3個使っています。実はここに問題が残っていまして、1.5V×3=4.5Vなんですが、二つのセンサなどで50mAほど消費し、LR44はそもそもそんなに電流を出せないので、3V台に落ちてしまいます。PICは3Vでも動くのですが、液晶がダメ。そこで液晶の回路で生成されている矩形波を取ってきて(液晶モジュールの裏にある黄色い配線がそれ)、-2.8Vほどの負電圧を作り、液晶の表示用電圧をかさ上げしています。かなり無理矢理です。
カメラ用の電池で数十mA出るコンパクトなものがあると思うので、それを使えばよいのでしょうが、今から作り直す気力はなく、とりあえず動いているからいいや(^^)という状態です。

trainspeed.jpg.s.jpg 回路図です。4.5Vと書いてありますが、上記の事情で、3.3Vくらいです。

trainspeedsrc.zip(832) プログラムソースです。無償のHI-TECH C Liteを使いました。

手回し発電でGO!

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さて、何をしているのでしょう?黒いハンドルのついたものは手回し発電機。これでZを走らせようというわけです。テスト用のボードで試しているところです。
その様子の動画はこちら→ handgen.wmv(403)

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使った手回し発電機は、学研のX(クロス)コプターというムックに付属のもの。ローターが二つ斜めについたヘリコプターを手回し発電で飛ばすというもので、それ自体に興味があって買ったのですが、発電機の出力を見てみると軽く回しても5Vくらい、がんばれば10V近くまで出るので、それならZが走らせられるかも…とやってみた次第。
右の写真は発電機部分の構造です。普通の模型用のモーターのように見えますが、型番などないのでよくわかりません。

ともあれ、これで停電の時にもZが楽しめますね。(…そんなことするか!?)

ミニコントローラー

これはピクニックモジュール用にとずいぶん前に作ったのですが、ここでご紹介するのを忘れてました。

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ご覧のように結構コンパクトです。電源は9Vまたは12VのACアダプタを使います。これも秋月で非常にコンパクトなものが入手できます。
スイッチは真ん中でオフ、上下で方向転換です。
回路図ではスイッチは省略してあります。

回路の方は、LM317だけにすればもっとシンプルになります。しかし、LM317は最低でも1.2Vほど出てしまい、非常にコンディションの良い機関車だと微速で動いてしまいます。これを0V〜にしたくて、555で負電圧を作り、負電圧用のLM337で-1.2Vに調整して、それで0V〜になるようにしています。ちょっとこの辺の仕掛けが大仰すぎる感じはしますね。もうちょっとシンプルにしたいと思いつつ、動いているからいいや、ということで使ってます。
LM317は発熱するので、アルミケースの底に放熱シートを介して接するように配置しています。少し暖かくなる程度ですんでます。

自己点滅LED利用の交互点滅

スチール棚レイアウトの踏切で、警告灯に自己点滅LEDを使っていますが、この踏切では一灯だけの警告灯なので単につないで点灯するだけです。二灯式の警告灯にした場合は、やはり交互に点滅させたいものです。ちょっとした回路を作れば、そう難しいことではありませんが、せっかく自己点滅LEDがあるのだからこれを生かしてもっと簡単にできないか…と考えて、ちょっと思いつきでやってみました。

blink2.gif
このように、赤の自己点滅のLED1と並列に普通の赤のLED2をつなぎますが、LED2の方には2つのダイオードを直列にします。

点滅している様子はこちら → blink2.wmv(488)

こうやって試してみると、自己点滅LEDの点灯と消灯の時間比が1:1ではないようで、ちょっと「交互」という感じではありませんが、まぁ使えるかもしれません。

赤外線リモートPWMコントローラー

ドラゴンボーンモジュールのように長いレイアウトをいろんな角度から見ている時に、脱線などトラブルがあると、コントローラーが手元になくてすぐに止められないということになります。また、安楽椅子に座ってボーっと眺めるような時にも、リモコンで操作できると便利です。
そこで、赤外線リモコンで操作するPWMコントローラーを作ってみました。まだ改良の余地が多分にありますが、とりあえずご紹介します。

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本体には電源スイッチ、赤外線受光部、インジケータLEDしかありません。操作は全てリモコンのボタンで行います。速度増減のボタン、左右の方向ボタン、そしてスタート/ストップボタンです。もう一つ白いボタンがありますが、使っていません。
本体の液晶表示部には、方向、PWMのデューティー比、電流を表示します。電源は9VのACアダプタで、PWMのデューティー比が40%なら3.6V相当ということになります。

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本体の回路はこのようになってます。赤外線の送受信部分は、右の写真にある「赤外線モーターコントローラー」というキットを流用しました。リモコンの回路はほぼこのキットそのままです。
このキットにはPT2248とPT2249という赤外線通信のエンコードとデコードをやってくれるICが入っています。このICを使えば、リモコンのボタンを押せばそれが受信側の信号として出るようにできます。それをPICのポートに入力すればいいだけなので、簡単です。
コントローラー部分はPICのPWM機能を使い、モーターコントローラーICのTA7257Pを介して出力しています。PICのクロックには内蔵クロックを使った関係で、PWMの周波数が低く、モーターがうなりますが、電気機関車の場合は何となくそれらしい感じもするのでそのままにしています。
電流測定は0.1Ωの抵抗の両端の電圧をオペアンプで増幅してPICのAD変換で読み取って表示しています。結構脈動するとか、ツメの甘い部分がありますが、だいたいの消費電流はわかるのでよしとしています。

rcpwmsrc.zip(830) プログラムソースです。これもHI-TECH C Liteを使いました。

走行状態でスタート/ストップボタンを押すと、だんだん減速して止まり、もう一度スタート/ストップボタンを押すと、元のスピードまでだんだん加速するようにしました。また、スタート/ストップボタンを長押しすると緊急停止します。
この辺のプログラムはまだいじっているところで、改良の余地が大きいです。

使ってみると、リモコンでの運転操作はなかなか便利ですが、いくつか不満点もあります。

・速度の調整がボタンなのと、デューティー比の表示が本体にしかないので、「40%にしよう」というときには本体の見えるところまで行って表示を見ながらボタンを押さないといけない。リモコンにボリュームによる速度調整ダイアルを設けて、その設定値を本体へ送る、という風にできるともっと操作しやすいと思います。

・バンド切り替えやリモコンの番号などによる識別ができないので、複数のリモコンと本体の組み合わせを同時に使うことができない。(今は一組しかないので実際には問題はないのですが。)

これらは、上記の赤外線通信ICを使っている限りは実現できません。ちゃんと自前でエンコード、デコードをやるしかありません。次の宿題ですね。

トレインスコープ その後

トレインスコープTC-9は、十分Zにも載せられる大きさなのですが、レールから取る電圧が5V以上ないと動作しません。Zで5Vというとちょっと速すぎて目が回りそうなスピードになります。
下の動画は、せめて少しでも低い電圧で動くように、ブリッジダイオードをバイパスするように改造して走らせた時のものです。まだ速すぎますね。

trainscope.wmv(258)

その後、昇圧回路を加えることで3Vくらいから映るようにできないかと、いろいろと試してみたのですが、TC-9はかなり消費電流が大きく、いまのところうまくいっていません。安定した3Vの電源であればOKという昇圧回路はできたのですが、レールから取る場合はどうしても安定しないためにうまくいきません。

Baden谷九の仲間のSukeさんが、TC-9の充電池(1.2Vのニッカド電池)の代わりに乾電池をつなぐという方法で試されたのを拝見する機会があり、当たり前ですが安定して映りますし、電池の持ちも十分ということでした。

その時に、貨車に乗せたTC-9を機関車で押して走らせてその映像を見る、という本来の使い方だけでなく、線路際に置いて通過する列車の映像を見るという使い方も試して、これもなかなか面白いということになりました。

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そこで作ってみたのがこれです。妙に背の高い倉庫風の建物ですが、この中に2枚目の写真のようにTC-9と乾電池が入っています。カメラ部が建物の大きめの窓から覗いています。ちょうどレンズの高さが人の目の高さくらいになります。
TC-9と乾電池は、接続コードのところで二つ折りにするようにして入れてあるだけで、取り出して貨車に載せれば、右の写真のようになって、車載カメラとして使うこともできます。

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これは作成途中の様子です。TC-9と電池ボックスはそのままでは貨車に載せるのに据わりが悪いので、厚紙で台板を作って両面テープで留めました。
建物はスチレンペーパーで形を作り、プラスチックのレンガのパターンシートを貼り付けました。屋根もパターンシートです。

カンタン車両ケース120

車両の保管用ケースについては、すでにTipsで紹介しましたが、あれは一つ作るのに半日以上かかります。車両の数も増えてきて、もっと手軽に作れるケースができないかと考えていました。そして作ったのがこれです。

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A4五段の書類ケースの各引き出しに、仕切りの入った箱が入れてあります。1段で24の区画がありますので、1区画1両でも120両収納できます。その箱は、次のようにして作りました。

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ASKULの「引き出し整理ボックス 薄型A4」というものです。A4の書類ケースの引き出しに小物を入れるための整理ボックスです。ダンボール製で安価です。ダンボールの「段」が仕切りのガイドになっています。
ただし、仕切り板が8枚しか付属しないのと、仕切り板の幅というか深さがありすぎて、車両を入れると取り出しにくい。そこで、両面紙貼りのスチレンボード(1mm)を切って仕切り板と底板を作りました。仕切り板は147mm×15mm、底板は143mm×15mmです。箱の底はダンボールの段があって、底板を入れないと車両がグラグラします。画材屋で買ってきたA2のスチレンボード2枚で5段分の仕切り板と底板が切り出せました。
ずいぶん安価かつカンタンに大量収納の車両ケースができました。

パンタが上がったときに上につかえないかが心配でしたが、大丈夫でした。

ただ、書類ケースは引き出しがスポッと抜けてしまわないようにストッパーがついていて、上の写真のような位置までしか引き出せません。無理矢理引っ張れば抜けますが、入れるのが大変。そのために奥の側に入れた車両は確認しにくく、取り出しにくいという難点があります。
箱自体はカンタンに引き出しから取り出せるので、実用上は問題ありませんが、引き出しのストッパーを削ってしまおうかどうしようかと考え中です。

回転バー式連結解放器(試作)

メルクリン純正とは違った方式の連結解放器を試作してみました。

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まずは連結解放の仕組みですが、上の写真の右側がメルクリン純正の解放器です。カプラ下側にある赤矢印の突起が、青矢印の灰色のプラパーツのところを通過するときに線路中央方向に動いて、その結果カプラが開いて解放される、という仕掛けです。
この場合は、動力車をつないで動かしてやらないと解放できません。

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これが今回試作したものです。停車中の状態で解放できます(逆に言えば動いてるとダメです)。
回転するバーによってカプラの突起を両側から押す方式です。ただし、単に両側から押しただけでは、緩めた時に開いたカプラがまた元に戻ってしまいます。カプラが開いた状態で車両を引き離すような力を加えないといけません。この場合はバーの回転によって、カプラを押し広げると同時に引き離す方向に力が加わるというわけです。

動画で解放の様子をご覧ください。 → uncoupler.wmv(384)

上記のように、カプラが開いた状態で車両がわずかに引き離されるように動かないと解放できません。一方が動力車だとほとんど動かないので、うまくいかない時があります。両方動力車だと全然動かないので必ず失敗します。この辺は改良の余地があります。

以下は、実際に使えそうとなってからの話ですが、
線路脇にバーがにょきっと出ているのもヘンなので、レイアウトに組み込むときには、何かで覆ってカモフラージュするとか、装置全体が通常は沈んでいて動作時だけ上がってくるとか、工夫が必要かと思います。
また、この試作品は手動ですが、バイオメタルファイバーなどを使って電動にすることも考えられるでしょう。

UV硬化樹脂で石畳スタンプ

敷石/積石パターン生成で、好みの石畳を造って印刷することはできますが、それでは凹凸がありません。目線を下げて見たり、クローズアップで撮影したりするときには、やはり石畳らしい凹凸が欲しいところです。そのための方法をいろいろ考えてきました。Baden谷九の仲間のryoさんがプリント基板のエッチングによる方法を試してくださいましたが、プリント基板の銅の層は非常に薄く、あまり凹凸がわかりませんでした。

今回、UV硬化樹脂を用いて石畳の目地の部分を残したもの(=石畳スタンプ)を作り、平たく伸ばした粘土にそれを押しつけて石畳模様を得る、という方法を試してみました。

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左の写真ができたものです。粘土はアーチスタフォルモという石粉粘土で、白い部分は粘土そのまま、人形の足下の部分はアクリル絵の具で濃い灰色に塗った上からタミヤウェザリングマスターのライトサンドを擦りつけて着色したものです。
右の写真は石畳スタンプの方です。ベースはインクジェット用のOHPシートです。黒い色がまだらに付いているのは、OHPシートに印刷した石畳パターンの名残です。

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一番左の写真が、OHPシートにパターンを印刷した状態です。まだOHPシートの白い裏紙がついた状態です。敷石/積石パターン生成で、石が黒、目地が白で生成したパターンです。1/220のZゲージスケールでは、目地の幅が2cmでは潰れる箇所があったので、3.8cmにしました。
二番目の写真が、使用したUV硬化樹脂です。押し花をガラスやプラスチックの表面に貼り付けて覆うのに使うらしいです。これをパターンを印刷したOHPシートのパターン部分にペイントナイフのようなもので塗ります。粘度が高く、自然に広がってしまうようなことはありません。硬化するまでは酸っぱいような独特の匂いがあって、換気が必要です。紫外線で硬化するので直射日光は避けて作業します。
三番目が、紫外線露光装置です。直射日光でもいいのですが、パターンの上に樹脂を塗った状態で、いくら粘土が高いといっても硬化するまでは傾けたり逆さまにはできませんので、下から紫外線を当てたいということで、ブラックライトを使った露光装置を作りました。この方が天候に左右されず夜でも作業できますし。ライトはNECのFL10BL-Bという10Wのものです。できるだけ均一に紫外線を当てたいので、ライトの管の中心が焦点になるような放物面の反射板を設けました。これで1時間ほど露光すると、ほぼ固まりますので、黒いパターンに紫外線が遮られて固まっていない部分を流水と古歯ブラシで洗い流します。(このときに黒いパターンも一緒に流れ落ちますが、残る部分もあってまだらになりました。)ある程度乾燥させたら、もう一度今度は樹脂面から紫外線を当てて完全に硬化させればできあがりです。(完全に硬化していないと、さわるとベタベタしているのでわかります。)
最後の写真は露光装置の作成途中です。ダンボール、ケント紙、アルミフォイル、ボール紙、0.2mmの透明プラ板で安直に作りました。

できあがった石畳スタンプを粘土に押しつけるときは、くっついてしまうと困るので、離型剤替わりにクレ556(無香性)をスプレーしておいてやりました。均一に力を加えないと模様がきれいに出ません。麺棒でやってみましたが、もう一工夫必要かと思います。

今回はインクジェット用のOHPシートを使いましたが、レーザプリンタ用も試してみたいと思っています。
また、粘土がきめが細かくて伸びのよいものでないとダメで、今回使ったものもまずまずの出来ですが、もっといいものがあるかもしれません。

※その後、レーザプリンタ用のOHPシートを一種類試してみましたが、熱でトナーを定着するためにシートが波打つような感じになってしまうのと、トナーの濃さが思ったより薄く、インクジェット用の方が良さそうです。

※パターンが細い場合、露光後の水洗い時にあまり強く歯ブラシで擦るとせっかく硬化したパターンがOHPシートから剥がれることがあります。また、あまり長時間水にさらすと、硬化した部分がふやけて剥がれることもあります。

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その後いくつかの粘土を試してみましたが、メルファンドという粘土が良さそうです。乾燥するとゴムのような弾力性のある状態になります。
粘土を伸ばしたり型押しをする時に麺棒だと両手に同じように力を加えるのが結構難しいです。写真にあるような版画用の硬質ゴムローラー(15cm幅)を使ってみたら、わりとやりやすかったです。粘土はよく練ってから伸ばすのが大切のようです。十分練らずに伸ばすと、乾燥時に変形して平たくならないことがあります。
また、粘土を載せる台は、後できれいに剥がれるように平滑なものが良いと思います。私は「接着マット」というポリプロピレン製の板を使っています。

SBB貨車に尾灯

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以前にDBの無蓋貨車に尾灯を仕込んだもの(High Tech Modellbahnenの製品)を買いました。それが良かったので、今度はパーツを買ってSBBの貨車に仕込んでみました。SBBらしく右下に付けました。

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使ったのは、High Tech Modellbahnenの7100 Jitter-free backlights microと、7050 Red LED microです。7100の基板に、説明書に従って7050のリード線をはんだ付けします。
貨車のボディを外し、底に二つ穴を開けて、7100の基板の電源用リード線を通します。それを0.1mmのリン青銅版を切って作った集電板にはんだ付けし、底にボンドG17で固定しました。
集電方法は一番お手軽な、車軸にバネ状の細い集電板をあてる方法です。7100のキャパシタのおかげであまりちらつかずに点灯します。
ボディの赤矢印の箇所を少しヤスリで削って、青矢印のLEDをそこから外へ出します。ちょうどバッファの上になります。

やはり尾灯があると走らせても何かイキイキした感じがします。

CRAFTの動力台車 WB12-6.5

CRAFTからZゲージの動力ユニット WB12-6.5 というのが発売されたので、買ってみました。

http://www.craft-s.com/locomotive/narrow_gauge/hon.html

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買ったのは、本体、オプションの追加フランジ、集電サポートダンパーです。追加フランジは取り付けられた状態で届きました。集電サポートダンパーというのは、バネで上下する集電端子です。バネによって端子が線路に押しつけられた状態で走行します。集電サポートダンパーを含めても8.2gしかない軽さで、2軸ですから、車輪だけだと集電がどうしてもよくないのを補うわけですね。

長さは29mm、幅は9mm、軸間は12mmです。

モーター軸のピニオンギアを、真鍮の大きめのギアで受けて、その軸上のウォームギアが車軸のギアを回す、というシンプルな仕組みです。

クラフトのホームページではHOnのところに載ってますが、幅9mmですのでZゲージの自作機関車にも十分使えると思います。

注意が必要な点は、上限電圧が3.5Vという点です。メルクリンの機関車やパワーパックは10Vですので、めいっぱい回すとたぶん壊れます。(試してませんが。)クラフトでは専用のコントローラーも用意するようです。
ちなみに、3.5Vで走らせた時の消費電流は60mAほどでした。

3.5Vで走行する様子 → WB1265-1.wmv(403)

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Aspen Modelのトラムと比較してみました。幅はほぼ同じで、長さはずっと短く、軸間も若干短いです。
幅が同じくらいなので、トラムのボディをかぶせてみたらピッタリでした。
Aspenのトラムはモーターがとても細くてトルクがない上に、車輪から車輪へギアで動力を伝達するのでその抵抗もあって、なかなか安定して走ってくれませんが、それに比べるとクラフトのものは非常に安定しています。

これにどんなボディを載せて機関車に仕立てようかな…。


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