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Tips(4)

雑多な情報や工作の報告、その4です。

ナノトレイン

IDL Motorsというメーカーが、ある種のリニアモーターの仕組みによる超小型の車両走行システムを出しています。Spur Z Roomのかがみさんに教えてもらって、入手してみました。
メーカーサイト:http://www.idlmotors.com、通販サイト:http://teenytrains.com
入手したのは、$40の「Train Parts Nano Kit」です。

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軌道となるオーバル状の基板、コントローラー、ACアダプタ(6V 1A)、SL1両と客車3両、のセットです。

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軌道となる基板は上左の写真でわかるように、コイル状に配線されています。車両の底部には大2小2の4個のネオジム磁石があり、コイルで発生する磁場との作用で進むようです。
コントローラーの蓋を外すと上右の写真のようになっています。スイッチが二つあり、一つはスピーカーのオンオフ、もう一つは定速かランダムかの切り替えです。スピーカーをオンにするとSLっぽい汽笛や走行音が出ます。ランダムにすると、低速、高速がランダムに切り替わる他、時々止まります。自分で速度を調整する機能はありません。
また、電源スイッチもなく、ACアダプタをつなぐと30秒後に自動スタートして、ずっと動き続けます。その30秒の間に車両を乗せろということのようです。

仕組み上、車両は軌道のどこにでもいつでも乗せれば動きます。列車にするには単に接近して置くだけです。カプラはありません。

小さいということもありますが、車両はおもちゃレベルです。

動く様子をご覧下さい。

コイルの間隔が車両の大きさと比べても結構大きいので、少し動きがカクカクするようです。

磁石が車両の前後に二つずつ付いてるので、切り離して片一方だけにするとどうなるかやってみました。

ご覧のようにフラフラします。やはり前後に必要なようです。

この軌道を道路に仕込んで、Zのクルマを走らせられないかと思い、試作してみました。

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オリジナルの状態では両端の磁石の間が23mmほどあって、Zのクルマにはちょっと長いので、磁石の入っている部分を切り取って、Zのクルマの底部に取り付けました。磁石の間隔が適切でないとちゃんと走らないのですが、現物あわせで調整しました。

走行の様子はこちら。

実は上の写真の乗用車はすんなり走ったのですが、バンのほうは最初はダメでした。どうやら重すぎるようなので、内部に仕込まれていた窓のための透明なプラパーツを外して走るようになりました。
オリジナルの車両の重さが0.5g、乗用車が0.6g、バンが0.8g(いずれも磁石を付けた状態)です。バンに透明プラパーツを加えると1.3gになります。どうやら勾配のない状態で1g弱までが限度のようです。
Z用のクルマには、ダンプとかミキサー車とかの建設用の大型車もありますが、これらはそもそも1.7gくらいあるので、残念ながら無理ということになります。

レールクリーニング用の紙

Tips(2)でご紹介した、歯ブラシを加工して作ったレールクリーニング棒ですが、先端のフェルトにかぶせる紙として100円ショップのレンズクリーナーを使っていました。汚れをよく吸着する点では良いのですが、強度がなく少し使っているとすぐボロボロになってしまいます。レイアウト全体のレールをクリーニングしようとすると何枚も必要でした。

そこでもう少し強度のある適当なものがないかと、いろいろと試してきたのですが、良さそうなものが見つかりました。

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台所にあった、天ぷら敷紙です。吸収性がよく、なおかつ適当な厚みと強度があります。メーカーによって素材など違うと思いますので、天ぷら敷紙であれば何でも良いかはわかりませんが、試していただく価値はあるかと思います。

トンネルポータル

トンネルポータル(トンネルの入口部分)は、既製品もいろいろありますが、簡単に作れるので試作してみました。

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単線用二つと複線用一つです。それぞれ細かな部分を少しずつ変えて作ってみました。

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制作の様子。材料は厚みが1mm、2mm、5mmのスチレンボードです。5mmのボードを基本の形に切り、装飾部分を1mmや2mmのボードから切り抜いて貼り付けます。半円形の切り込みが並ぶ装飾は、多穴パンチを使いました。
接着はスチのりでもいいですが、今回はCrafter's Pick The Ultimateを使いました。
レンガの目地部分を、大小のマイナスドライバーで押し込むようにして作っていきます。適当な大きさのドライバーがなければ、割り箸をナイフで削って適当な幅の平たい先にしたもので十分です。定規で線を引いたりはせず、適当にやった方が、それらしい感じになります。
一番右の写真は、塗装途中の様子です。

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塗装に使った塗料。グレインペイントは、ざらつきのある質感になっていいです。濃灰色を目地を埋めるように塗り、乾いたところで、少し明るめの灰色をドライブラシ気味に目地を残して塗る、というのが基本パターンです。あとは適当に汚しを入れます。

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厚紙で作った型紙。背景が1cmの方眼なので、寸法は写真から読み取って下さい。これはメルクリンZのレールを敷いたベースに置くことを想定した寸法です。道床付きレールでは変わってきます。既製品ではもう少し開口部が小さなものが多いのですが、それだと架線のない状態でパンタグラフを上げていると引っかかったり、トンネルがカーブになっているとロング客車の横が当たったりするので、そこがクリアできる寸法にしています。
(上の試作品の写真の右二つがこの型紙によるもの。左のは最初に適当に作ったもので、開口部がもう少し大きくなっています。)

BR89LED化その2

BR89はメルクリンZで一番小さなSLですが、前照灯はダミーで点灯しません。すでに、Tips の「BR89LED化」でご紹介したように一度LEDを仕込んだことがありますが、少し違うやり方でやってみました。

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対象は、クリスマス用のセット(81522)になっている金色の塗装のBR89です。雪景色に似合うので、ブックレイアウトで走らせています。前照灯が点灯するとこの写真のようになります。

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制作途中の様子。ボディ内部は、丸いコンデンサの上部が納まる凹みを前後に広げるように削っています。前照灯は上に一つ下に二つダミーがありますが、上の一つだけを点灯させます。そこから斜めに穴を開けます。その穴が削った部分に出ているのがわかると思います。
一番手前にある小さな丸いのが外したコンデンサ。その向こうにある小さなのが1mm厚の両面基板を切って作ったパーツです。コンデンサを外してその代わりに挿入した基板にLEDなどの部品を取り付けようという目論見です。

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そのパーツに、整流用ダイオード、定電流ダイオード(10mA)、チップLEDを取り付けました。進行方向右側が+ですので、それにあわせた向きで直列に、基板の後→上→右と取り囲むように取り付けます。
ボディ内側は、削っただけでは光を反射して床下へ光が漏れますので、黒く塗っておきます。前照灯の穴には1mmのプラスチックの光ファイバーを通します。
完成した基板パーツを取り付ければできあがりです。LEDの下には黒画用紙を切って作った遮光板を敷いてあります。

メーター内蔵コントローラー

アナログの電圧電流計は過去に作成し、動力車のメンテナンスなどでは重宝していますが、持ち歩くときにはコントローラーと両方ではかさばります。そこで、電圧計と電流計を内蔵したコントローラーを作りました。

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ケース手前の右のスライドスイッチが電源、真ん中のダイアルがスピード、左のトグルスイッチが進行方向転換です。電源には12V 1AのACアダプタを使います。

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ケースは以前作成した電圧電流計と同じで、内部にかなり隙間があるので、そこにこれも以前に作成したLT3080利用のミニコントローラーを組み込んだというわけです。

ホイールクリーナー

日常的に走行不良の原因となるのが、レールと車輪の汚れによる集電不良です。レールクリーナーについては歯ブラシを元に作成したものをすでにご紹介しました。
車輪のクリーニングについては、ひっくり返して車輪に電圧をかけて回転させながら綿棒で、というのが一般的ですが、ひっくり返した状態でしっかり固定するのはなかなか難しいのと、車輪一つずつ綿棒でというのは面倒です。
電圧をかけたレールの延長上にスポンジパフを置いて、一部の車輪をレールに乗せて回転させ、パフ上の車輪をクリーニングする、という方法も試しましたが、パフがすぐに汚れてしまいます。

そこでちょっと思いついて作ってみたホイールクリーナーです。

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ベースボードの上に4mm幅の細長いリン青銅板が2枚敷いてあり、コントローラーから電圧をかけられるように端をボードの外へ出してあります。このリン青銅板に車輪が乗ることで給電し、回転します。レールとは違い、車輪のフランジの端が接触することになります。
そしてそれにずらしてかぶさるようにもう一組のリン青銅板があり、これは外側をテープで留めてあるだけです。それにクリーニングシート(天ぷら敷紙)を細長く切ったものをかぶせます。これでクリーニングシートの間がZの軌間6.5mmより少し狭いくらいになります。
クリーニングシートにはクリーナーを滴下しておきます。

IMG_0824.JPG.s.jpg WheelCleaner.jpg.s.jpg

そして、動力車をクリーニングシートの間に置いて少し押しつければ、車輪のフランジは下のリン青銅板に接触し、車輪の踏面はクリーニングシートに乗る状態になります。車輪が回転して、全車輪が一気にクリーニングされるというわけです。

これなら汚れたクリーニングシートの取り替えも簡単です。

材料は、幅5cm、厚み1cmほどの木材、0.3mm厚のリン青銅板、0.3mm厚の厚紙、それに接着剤(G17)と小さなクギです。

広がったボディの矯正

メルクリンの電気やディーゼルの機関車は、プラスチックのボディを上からかぶせてあり、シャーシ側面の突起がボディ内側の凹みにはまることで止まっている、という構造のものが多くあります。モーターブラシの掃除や交換、その他メンテナンスでボディを外すことがありますが、そのときはボディを少し広げてやります。付属しているメルクリンの説明書では爪楊枝状のものを差し込んで広げるような絵が書いてあるのですが、そうやって広げすぎるとそのクセがついてボディがユルイ状態になりがちです。これまで中古で入手したものには、ボディを持って持ち上げるとスポッと抜けてしまうものも結構あります。
なんとか矯正したいものだと思っていましたが、やってみると案外簡単でした。

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外したボディの中央下部をクランプで挟み(塗装を傷めないように紙の上から)、少し内側へしなるぐらいの状態にします。
そして、ヘヤードライヤーの温風(強)を屋根の部分に当てます。しばらく当てて、触って熱いかなという程度にします。あとは冷めるまで待てばOKです。


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